ELSONA

コラム

東日本大震災の経験を元に作られたエルソナ。震災から10年、エルソナが歩んできた軌跡と防災のこれから

2021.03.11

ELSONAコラム

2011年3月11日

多くの人が記憶に残っている東日本大震災から本日で10年が経ちました。

甚大な被害をもたらした東日本大震災ですが、これをきっかけに日本の防災に関する意識は大きく変化しました。

避難所、津波想定、BCP対策など、今まで想定していた規模や対策方法を改めて見直し、対策をされる企業様や自治体様も増えてきています。

弊社取り扱いのLPガス&ガソリン発電機エルソナも東日本大震災をきっかけに開発されました。
発売以降、多くの方々からお問い合わせいただき、現在では1000台を超える数の導入をいただいております。

震災から10年、これから災害対策をするには?
今の日本の災害事情とは?
どんな思いでエルソナを販売しているのか?

エルソナが歩んできた軌跡と防災のこれからをまとめました。

岩手県大槌町発・被災経験から生まれたエルソナ

2011年3月11日に発生した東日本大震災で、岩手県上閉伊郡大槌町は大きな被害を受けました。死者・行方不明者は1200人以上、全壊・半壊した家屋は3878棟にもおよび、多くの住民が、仮設住宅での暮らしを余儀なくされました。

地震発生とほぼ同時に、町内は大規模な停電に見舞われました。
電力の供給が途絶えたため、ご飯が炊けない、お湯が沸かせない、明かりがつかない、暖房が使えない、携帯電話が充電出来ないなど、電気を必要とする機器は全て使えなくなり、日常生活がいかに電気に依存していたかを実感させられました。

非常時の電力確保には発電機がありましたが、ガソリンや軽油などの燃料不足と発電機のメンテナンス不足といったトラブルがおこり、充分な電力を確保することが困離な状況が続きました。

これらの被災経験から、小型発電機「エルソナ」が生まれました。燃料対策として利便性が高いLPガスを採用し、さらに、従来通りガソリンも使用できる仕様にしました。

「エルソナ」の発電容量は複数の電気製品を使用できる、5kVAを確保し、電力供給が途絶えた際にも充分な電力を確保することが出来ます。発電機は設置すれば終わりではありません。発電機の本当の意味は、必要な時に必要な電力を供給することであると考えます。

タイムリミットは72時間

現在、日本の自然災害は数・被害ともに増加しています。

災害時、救出活動の現場では災害後3日間が勝負と言われています。
災害による被害をできるだけ少なく(減災)するためには、災害が起きてから72時間の行動が重要となります。

電気がなくなると私たちが思っている以上に生活がままならなくなってしまいます。

情報取得ができなかったり、照明が使えなかったりすると、精神的、身体的にも負担が増えることも多く、たいへん危険です。
いつ起こるかわからない災害に備えて、普段から停電を想定した対策が必要です。

納入「実績」ではなく「繋がり」

エルソナは2012年の発売以降、防災、BCPの観点から皆様にもしもの災害時も、安心して生活できるようにお手伝いしてまいりました。
エルソナを通して1000台という数字以上にさまざまな方と関わり、繋がることができました。
震災から10年、いつ起こるかわからない災害に備えて、ただ単に機器を導入するだけではなく、人と人の繋がりに感謝し、エルソナを販売して参ります。

主な納品先
・自治体・自主防災会
−三重県鈴鹿市
−奈良県磯城郡三宅町〔避難所(学校)〕
−和歌山県橋本市(消防センター)
−山口県周南市(道の駅)
−愛媛県四国中央市〔避難所(幼稚園、保育所、学校、公民館)〕
−愛媛県上浮穴郡久万高原町(浄化センター)
−高知県高知市(ふれあいセンター)
−高知県安芸市〔避難所(学校、避難施設)〕
−高知県高岡郡佐川町〔避難所(学校、公民館、福祉施設)〕
−高知県室戸市〔避難所(防災公園)〕
−高知県香南市
−高知県津野町
−高知県いの町
−高知県南国市〔防災倉庫〕
−高知県宿毛市〔避難所(防災公園)〕
−長崎県南島原市〔避難所(学校・防災広場)〕
−北海道札幌市
−北海道野付郡別海町
−岩手県上閉伊郡大槌町〔避難所(学校、公民館、寺)〕
−岩手県北上市(岩手県高圧ガス保安協会 北上支部 寄贈)
−茨城県下妻市〔庁舎、避難所(学校、公民館)〕
−東京都狛江市(防災センター)
−東京都調布市〔避難所(学校)〕
−神奈川県秦野市〔避難所(学校)〕
−神奈川県川崎市〔上下水道局〕
−山梨県北都留郡丹波山村(消防出張所)
−福井県大野市〔避難所(学校)〕
−福井県鯖江市〔庁舎 寄贈〕
−静岡県熱海市〔避難所(学校)〕
−愛知県一宮市(保健センター)
−岡山県美咲町〔避難所〕

・公共施設
・福祉施設
・幼稚園、大学
・病院、クリニック
・ガス関連会社
・設備工事関連会社
・防災関連会社
・放送関連会社
・一般企業(BCP対策など)
・工場
・個人

また弊社では、納品させていただいたお客様を取材し、ご紹介する連載コラム記事も掲載しております。
導入にあたっての苦労や決め手・商品の魅力など、「事例」ではなく、「人」にフォーカスした記事を掲載していきます。是非ご覧ください。

いつ起こるかわからない災害に備えて

災害は防ぐことはできません。しかし普段から対策をすることで被害を抑えることはできます。

万が一に備えてきちんと準備をしておけば、被害を減らしたり自分や家族の安全を守ることにつながります。日ごろからきちんと防災意識を持って、準備をしておくことが大切です。

いつ起こるかわからないものに対して、明確なイメージをもち、対策することはとても難しいかもしれません。
しかし、実際におこって手遅れになる前に私たちは自然災害に対する向き合い方を深く考えていく必要があります。

本日3月11日をきっかけに、今一度みなさんも防災のことを考えてみてはいかがでしょうか。

弊社が皆様の防災対策をお手伝いさせていただきます。

(記事ライター:緒方 貴人)

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